4.29安保法制施行1か月に抗議する集会とパレード

坊ちゃん広場抗議集会に150名が参集、うち90名がパレードに!

150人の市民、各種団体、政党関係者等が集い、施行後1か月を経過した安保法制(戦争法)に対する抗議の声をあげました。
集会は、当会の小松正幸筆頭代表幹事のあいさつに始まり、4野党代表からの挨拶の後、5.3愛媛憲法集会事務局を代表して田中さんからの報告を受けました。最後に安保法制に反対するママの会、井芹さんから提案された集会宣言を参加者の賛同を以って採択し幕を閉じました。
引き続き行われたパレードには、当会等の呼びかけで先に、来る参議院選挙における共闘を確認しあった県内4野党(民進、社民、共産、新社会)の代表が揃って「安保法制(戦争法)を廃止に!」と書かれた横断幕を掲げ先頭をきったのが印象的でした。

私は、学者文化人の会で、この会に加わる会員ですが、この日は、遅れて参加。集会に間に合わず、パレードに辛うじて間に合ったので、コンパクトデジカメで行進の様子をせめて伝えなければと、写真を撮りました。
一つ感心したことは、プラカードを見て、いろいろな思いが込められているんだなということ。可能な限り、当日撮ったプラカードや横断幕を紹介しますので、このページを見てくださる方が、それぞれの思いを感じ取ってくだされば幸いです。

ところで、この記事を書いている5月2日、NHKのクローズアップ現代で、憲法記念日を前に、憲法問題を取り上げていました。この番組の直前に、NewsWatch9で、憲法を変えるべきかどうかの世論調査で、近年初めて護憲支持者が改憲支持者を上回ったとの報道、また、9条に関しては「変える必要がない」が「変える必要がある」を大きく上回る結果が出たとのこと。

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争点は護憲か改憲か→立憲政治を守るか壊すかへ

なぜだろう?と考えてみました。その時、ふと思い浮かんだのが、3月末、愛媛大学南加記念ホールで行われた憲法学者、小林節さんの講演の後質疑応答の一場面。
質問者は、「小林先生、あなたは確か改憲論者で有名な方であったはず、その方が今、護憲の立場で安保法制を憲法違反と糾弾するのはなぜ?」との趣旨の質問に応答して小林さん曰く、「私は改憲論者で一貫している。しかし、安倍内閣を先頭に行われている改憲機運は、立憲政治を壊してしまう動きだ。そのようなときに改憲を叫ぶのは、憲法の精神を壊してしまうことに加担することになる。要は、今、まともな人たちが憲法について論じどこが時代の要請に合わないのかを冷静に議論できる時期ではない。つまり、争点は改憲か護憲かを超えて、立憲主義を守るのかそれを壊すのかで争われていることを理解することが大切だ」。
そういえば、5月3日号の『朝日新聞』文化欄で石川健治さんが同様の趣旨のことを書いていました。

メディア操作にまで介入する安倍内閣

確かに、従来改憲の必要を感じていた人たちが、今安倍内閣が進めている憲法に違反する法律の制定、閣議決定、こうした既成事実の上に憲法を変えようとする動き、果ては、こうしたことをやりやすくするため、法の番人たる法制庁長官を自らの息のかかった人物に交代させる(←三権分立の否定)、メディアを操作するため、NHK人事に露骨に介入し、自らの息のかかった会長や経営委員を次々に送り込むなどの動き(←メディアの公平性の否定)、これらは今日の日本のただならぬきな臭い気配を感じさせるものです。こんな露骨な権力者による介入が戦後政治の中であったでしょうか?これらの気配を少しづつ国民が感じ取りつつあることが各種世論調査に反映されつつあるということなのかな、と私は思っています。(文責HP担当 M)

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